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【日本短角種の世界】 脱サシ至上主義! 赤身を食べるヘルシー和牛に要注目!

和牛といえば……「黒毛和牛」だけじゃない! 「日本短角種」に注目!

「和牛」といえば、大半の人が松阪牛や神戸ビーフ・但馬牛・近江牛などで知られる「黒毛和種」を思い浮かべますよね。

でも、和牛には黒毛和種のほかにも褐毛和種・日本短角種・無角和種の全4品種があり、それぞれに異なる個性があるんです。

今回は、そのなかの「日本短角種」について解説します。聞いたことがないという人もあまりおいしそうなイメージがないという人も、これを読めばきっと日本短角種を味わってみたい! もっと知りたい! と思うはずですよ。

それでは、【日本短角種の世界】をご堪能ください!

 

日本短角種ってどんな和牛?


出典:https://www.jaiwate.or.jp/shin-iwate/shiniwate/nouchiku/chikusan/tankakushu#

「日本短角種」の国内生産量は3番目。全体のは黒毛和種・褐毛和種に次ぐ形です。飼育総数は少なく、年間生産頭数は和牛全体のわずか1%の6,000頭ほど…と、圧倒的多数を占める黒毛和種には到底かないません。

赤茶の明るい毛色が特徴で「赤べこ」とも呼ばれる日本短角種。寒い気候や粗野な環境にも適用できる特性をもち、自然放牧向きで飼育しやすい和牛といわれます。とはいえ他品種の人気に押され、生産農家や飼育数は減少しつつあるのが現状です。

 

ご先祖さまは、東北在来牛とアメリカ牛のハーフ!

日本短角種のルーツは、東北の在来牛とアメリカ牛をかけ合わせた牛。

南部牛とショートホーン
出典:https://www.webgrandchef.com/news/0703/tankaku.htm

その始まりは明治初期に遡ります。それまで栄えた南部藩あたりで物資の運搬用だった「南部牛」と、アメリカから輸入された「ショートホーン種」との交配が試みられました。この牛こそが、現在の日本短角種の祖となります。

東北各地や北海道などで交雑や品種改良が長らく行われていた日本短角種ですが、1957年に審査基準を統一化。同時に「日本短角種」と命名され、正式な和牛の品種として誕生しました。

ちなみに「短角」という名前は、アメリカ牛ショートホーン種の和訳を由来に名付けられています。

 

寒さに強い日本短角種は東北と北海道が名産

日本短角種は寒い気候でも丈夫に育つよう改良された品種で、岩手をはじめとする東北地方や北海道での飼育が盛んです。生産数ナンバー1は全国シェアの半数近くを生産している岩手県で、次いで北海道、秋田県と続きます。

○日本短角種のブランド牛も要チェック!

日本短角種にもいくつかのブランドがあります。最も有名な「いわて短角和牛」は、岩手県内で生産された肉質等級A2・B2以上の日本短角種であることを条件に商標登録もされています。

出典:http://www.iwategyu.jp/iwate_tankaku_wagyu/tankaku-archive

また、岩手県では生産地域によって「いわいずみ短角牛」「いわて山形村短角牛」「二戸短角牛」「もりおか短角牛」とブランド名を細分化することもあり、それぞれに味わいが異なるんだとか。北海道には「えりも短角牛」「北十勝短角牛」などがあり、いずれも希少な日本短角種の和牛ブランドとして人気です。

東北地方をはじめとする各都道府に、日本短角種を含む複数品種の和牛を出荷しているブランドもあり、その人気から美味しさはお墨付きです。

○伝統的な「夏山冬里」方式でのびのび飼育

暑さにも寒さにも強い日本短角種は、夏は放牧、冬は牛舎で育てる伝統的な「夏山冬里」方式が今も採用されている希少な肉牛です。

出典:https://www.pref.iwate.jp/kensei/profile/1000655/1018314.html

放牧は春から始まり、広大な草原のなか子牛はたっぷりの母乳と牧草で栄養補給をしながら母牛と共に約8カ月間過ごします。その期間中には雄牛も放たれ、自然交配による繁殖も行われます。

秋から冬の約4カ月間は牛舎で過ごし、母牛は3月頃に出産を行います。このサイクルを繰り返しながら、日本短角種は栄養バランスの良い国産飼料を食べて育ち、14~18カ月間の肥育期間後に出荷されます。

 

大柄な牛が生む低脂肪・赤身中心の旨味肉

日本短角種を食べたことがあるのかどうか分からない……という人もいるのでは。黒毛和種に比べると日本短角種はやはり馴染みの薄い品種なので、食べたことがない人もいるはず。

そんな日本短角種ですが、侮れないポテンシャルを秘めた“名和牛”であることを、証明していきますよ〜!

○和牛のなかでもひときわたくましい日本短角種


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

赤みを帯びた濃い茶色の毛が特徴的な日本短角種。和牛のなかで最もがっちりした体格をもち、体高と体重は雌で約130cm・600kg、雄で約140cm・800kgにまで成長します。

黒毛和種よりもさらにひとまわり大きいサイズ、といえばその大きさが想像できるでしょうか。

○霜降りだけじゃない、赤身の旨味を味わう和牛


出典:https://www.pref.iwate.jp/kensei/profile/1000655/1018314.html

霜降りが細かくきれいに入っていればいるほど“良し”とされる黒毛和種に対し、日本短各種には霜降りがほとんどなく、和牛のなかで最も霜降りの少ない品種といわれています。

低コストかつ手間のかからない放牧方式で飼育されていることもあって、ややキメの粗い肉質という印象も受けますが、赤身本来の旨みが凝縮された味わいは自然環境で健康的に育った証。

焼肉はもちろん、ステーキやすきやきなど様々な料理で風味豊かな味わいを堪能できます。また、熟成肉にしても美味しいのは日本短角種の大きな魅力です。

○ヘルシーな和牛に今注目度が急上昇中!

年々生産数が減少傾向にある日本短角種ですが、低脂肪なヘルシーな和牛である点で、現在注目を集めつつあります。

魅力の秘密は、赤身牛肉特有のタンパク質が豊富で、旨味のもとであるグルタミン酸・イノシン酸などの成分がたっぷり含まれていること。「脂がのった肉はちょっと重たい」と感じてしまう人にもおすすめですよ。

 

短角牛ハンバーガーオンライン販売開始!


出典:https://wondertable-shop.myshopify.com/

東京ミッドタウンにあるニューヨーク発の人気レストラン《ユニオンスクエアトウキョウ》では、2021年1月より「短角牛ハンバーガー」のオンライン販売をスタートします。

パテには、岩手県久慈市で自社飼育した日本短角種のモモ肉を使用。ジューシーで旨味たっぷりのパテをはさんでつくるハンバーガーは、2019年の販売以来大人気のメニューです。人気店の味を自宅で再現しながら、日本短角種のおいしさを堪能しましょう!

◾️商品詳細 : 短角牛ハンバーガー2セット入り4,500円・4セット入り8,000円(各送料込)
◾️販売サイト「ワンダーテーブル ショップ」 : https://wondertable-shop.myshopify.com/

 

“いつか”のお楽しみ! 岩手で闘牛を観よう!


出典:http://www.hiraniwatogyu.com/highlight/index.html

大柄な体と屈強な角をもっている日本短角種は、食用だけでなく闘牛場も活躍している牛! 岩手県久慈市では、東北唯一の闘牛「いわて平庭高原闘牛会」が毎年開催されています。2020年は残念ながらコロナの影響で多くの大会が中止になってしまいましたが、再開されたときには、日本短角種のパワフルで熱い闘いを間近で観戦したいですね。

もちろん、周辺の日本短角種を取り扱う焼肉店をチェックするのもお忘れなく。

◾️いわて平庭高原闘牛会情報ページ : http://www.hiraniwatogyu.com/

今回は、知るひとぞ知る、そして食に敏感な人なら注目している「日本短角種」の成り立ちや魅力を紹介しました。このおいしさを知らないとあっては和牛&焼肉フリークの名がすたります!

まだ一度も食べたことがないという人は、ぜひお取り寄せなどで入手してみて。たくさん食べて、日本短角種を盛り上げましょう!

以上、【日本短角種の世界】でした!

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