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【褐色和種の世界】 黒毛和種に次ぐ肉質! 独自の旨味をもつ褐毛和種

「褐色和種」……ってなに?

黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種の4品種がある和牛。そのなかで今回は、「褐毛和種」について紹介します。

ええ? 褐毛和種って? そもそも読み方は?

多くの人にとって馴染みの少ない品種だとは思いますが、褐毛和種は歴史深く魅力を秘めた和牛なんですよ。気になるお味についても解説しますので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。

それでは早速、【褐色和種の世界】にご案内しますよ〜!

 

熊本と高知で生まれた黒毛和種に次ぐ和牛


出典:http://www.akagewagyu.com/summary/

褐毛和種は「あかげわしゅ」と読み、その名の通り褐色の毛色をしています。熊本県と高知県で品種改良が進められ誕生した品種で、正式には発祥地によって「褐毛和種熊本系」「褐毛和種高知系」と区別されます。

飼養頭数は2000頭台と多くはないのですが、黒毛和種に次いで多く飼養されている和牛品種です。肉質も黒毛和種の次に良質といわれ、旨味の深い赤身と適度な霜降りを味わえるヘルシーな和牛として近年注目を集めています。

 

褐毛和種が今の形にいたるまで

和牛の誕生は時代に合わせて変化を遂げてきた牛たちの歴史なしに語ることはできません。褐毛和種が現在の形にいたるまでにもまた多くの試行錯誤が繰り返されてきました。

○明治〜大正期:褐毛和種のルーツは移入朝鮮牛

褐毛和種のルーツは明治時代に朝鮮半島から移入してきた朝鮮牛(韓牛)であるという説が有力です。

熊本県や高知県で古くから農耕や運搬に従事する役用牛として重宝されてきた朝鮮牛ですが、肉用には不向きでした。


朝鮮牛(韓牛)
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E7%89%9B

しかし明治維新を経て肉食文化が浸透していくなかで、粗食でもよく育ち繁殖力に優れた朝鮮牛を活かした肉用牛はつくれないかとスイスの乳肉兼用シンメンタール種とのかけあいが行われます。

これが褐毛和種誕生のはじまりで、明治時代後半から大正時代前半にかけて様々な交雑が試みられました。

○昭和期:基準が設定され褐毛和種として認定

熊本県、高知県それぞれの地で品種改良を重ねつつ品質を高めていった褐毛和種。1930年に初めての品種改良目標が設定され、1940年には現在の基準の基礎となる熊本・高知両県共通の審査基準が作成されました。

1944年には政府が日本国内の肉牛を黒毛和種・褐毛和種・無角和種の3品種に分類し日本固有の肉用種和牛として認定。褐毛和種熊本系・褐毛和種高知系と区別はされますが、どちらも褐毛和種という分類に統一されています。


褐毛和種熊本系と褐毛和種高知系
出典:http://www.akagewagyu.com/summary/category.html

現在は北海道や東北などでも生産されている褐毛和種ですが、総飼養頭数が年々現象していというのは少し寂しいところです。

 

褐毛和種の見た目や味の特徴は?

明るい褐色の毛色が印象的な褐毛和種ですが、具体的にはどんな特徴があるのでしょうか。黒毛和種と比較しての見た目や味の違いをなど解説します。

○熊本系と高知系との微妙な違いは好みによるもの


出典:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1608/spe1_01.html

褐毛和種の体格は黒毛和種よりも少し大きめのサイズで、胴周りや四肢もたくましくしっかりしているのが特徴的です。

体毛は黄褐色から赤褐色。熊本系は黄味が強めの褐色で体下部や四肢内側、眼、鼻の周辺の毛色が淡めなのが特徴。高知系は褐色の体毛に加え、目の周りや鼻先、舌、尻尾、蹄などが黒い「毛分け」が見られます。

毛分けの有無がある理由はシンプルに嗜好性の違いによるもの。高知の農家からは肉質が良いと歓迎されたのに対し熊本の農家からは好まれず、改良を進めるうちに単色になっていったのだそうですよ。

○黒毛和種に次いで良い肉質をもつ褐毛和種


出典:http://www.akagewagyu.com/concept/

褐毛和種の肉は赤身はあずき色、脂肪は薄いクリーム色をしています。

和牛の中では黒毛和種に次いで良い肉質をもっており、脂肪が少なく赤身多めの肉質が特徴。肉のキメはやや粗いものの牛肉本来の旨味がギュッと凝縮されており、栄養価が豊富でヘルシーな点でも近年注目されています。

熊本系、高知系それぞれに長所が異なりますがどちらも旨味とやわらかさを堪能できる和牛で、脂肪分もほど良いので焼肉向きの牛肉といえます。

 

現在は熊本、高知以外でも飼養されている


出典:http://www.ja-tokachiikedacho.or.jp/agri/ikedagyu.html

褐毛和種の生産量は熊本県が最も多く、次いで北海道、高知県、岩手県、宮城県と続きます。ブランド和牛として登録されているものもありますので、褐毛和種のブランド名を見る機会があればぜひ注目してみましょう。

○褐毛和種熊本系誕生地の「くまもとあか牛」

褐毛和種の全飼養頭数うち実に70%を占めているのが熊本県。また北海道や東北などの各地で飼養されている褐毛和種も熊本系の褐毛和種です。

最終飼養地が熊本県内である褐毛和種を含む和牛は「くまもとあか牛」と分類され、肥育期間が12ヶ月以上、肉質等級2以上であることなどの条件が定められています。

○北海道には褐毛和種ブランド「いけだ牛®︎」「はこだて和牛」も

北海道も褐毛和種の飼育が盛んな地です。池田町の「いけだ牛®︎」や木古内町の「はこだて和牛」、浦臼町の神内ファーム21で生産された「神内和牛あか」といった褐毛和種の和牛ブランドもあります。

○希少な褐毛和種高知系「土佐あかうし」

褐毛和種高知系は県外に流出しておらず、唯一高知県内でのみ肥育・生産されています。ブランド和牛「土佐あかうし」として登録されており、2020年には派生ブランド「Tosa Rouge Beef」も誕生しました。

総出荷数は年間わずか470頭ほどで希少な和牛として珍重されています。

○宮城・岩手や栃木のヘルシー褐毛和種にも注目

宮城県・岩手県などで肥育された褐毛和種を含む和牛ブランドには、宮城県栗原市の関村牧場の手がける漢方飼料を与え肥育された「新生漢方牛」があります。

また栃木県には高根沢町の日本ハーブ牛協会から生まれたハーブ飼料で肥育された褐毛和種のみの和牛ブランド「紅の牛」も。

 

褐毛和種が通販で手に入る!

日本国内で消費されている牛肉の中でも数が少なく希少価値の高い褐毛和種ですが、通販で手に入れることができるんです。そうとなれば早速お家でワイン片手に焼肉ですね!

○熊本系「くまもとあか牛」通販サイト


出典:https://www.teppoko.com/meat.html

褐毛和種と黒毛和種合わせて100頭ほどを飼育をしている熊本県の“ちっちゃな畜産農家”那須牧場では、くまもとあか牛の生産直売を行なっています。

家族で営むアットホームな牧場で愛情たっぷりに育てられたあか牛は、赤身の味が濃厚でおいしくヘルシーと評判。焼肉用800g6,000円など各部位が揃いますが、完全予約制で数に限りがあるので販売予定日はこまめにチェックしましょう。

◾️那須牧場てっぽこ 産地直売ページ
: https://www.teppoko.com/meat.html

○高知系新ブランド「Tosa Rouge Beef」通販サイト


出典:https://marugotokochi.jp/?pid=153185757

「Tosa Rouge Beef」」は2020年4月に土佐あかうしから新たに誕生したブランド。通常より長い29ヶ月齢以上のじっくり飼いこまれた土佐あかうしで、A3、A2格付の肉のうち赤身の肉質が高く評価されたものが認定されます。

霜降りではなくいかにおいしい赤身であるかを追求した新たな基準は、和牛の味わい方に変化をもたらすきっかけにもなる予感。ふるさと納税で手に入ることもありますよ。

◾️まるごと高知オンラインショップ
: https://marugotokochi.jp/?mode=grp&gid=1728619&sort=p

褐毛和種の歴史や特徴を紹介しました。たくさんの魅力や独自のおいしさを秘めた褐毛和種は、数少ない希少な和牛としておくのはもったいない。ヘルシー志向の人には特に注目してほしい和牛品種です。

以上、【褐色和種の世界】でした!

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