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【しまね和牛の世界】内閣総理大臣賞を多数受賞した名ブランド和牛の素牛

子取り用として活躍した「しまね和牛」とは?

畜産業における「子取り」という言葉を聞いたことがありますか?

和牛なら繁殖用の雌牛に子牛を産ませて販売することですが、当然子取り用の雌牛は優れた子を産む遺伝子をもっていることが望まれます。

山が多く和牛飼育に恵まれた環境の島根県に、有名ブランド牛の素牛になった優秀な子取り用雌牛がいました。それが今回紹介する「しまね和牛」です。全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞にも多数輝いたブランド牛と聞けばそのクオリティの高さがうかがえます

では早速【しまね和牛の世界】をのぞいてみましょう!

 

古代からの優秀な遺伝子が全国のブランド牛の親に

島根県出雲は弥生時代から大正時代末期頃に発展した製鉄法で、映画「もののけ姫」の舞台にもなった「たたら製鉄」の主要産地でした。


たたら製鉄の作業風景(「日本山海名物図会」所載)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%82%89%E8%A3%BD%E9%89%84

そのたたら製鉄の輸送手段として活躍していたのがしまね和牛の祖牛。鎌倉時代にかかれた牛の図録「国牛十図(こくぎゅうじゅうず)」や「駿牛図(すんぎゅうず)」でも、現在の島根県にあたる石見国や出雲国が良牛の産地であると記されています。

昭和の半ばから労働用から食肉用へとシフトしていくしまね和牛ですが、1970年生まれの種雄牛「第7糸桜号」が優秀な遺伝子をもつことがわかり、その人気と価値が一気に上昇。


第7糸桜号

出典:https://ja-shimane.jp/unnan/agri/wagyu/cow1/index.html

 

1977年に開催された和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」では、第7糸桜号の子が「種牛の部」「肉牛の部」両部門で最高峰の内閣総理大臣賞を受賞しました。

その頃から島根の和牛農家では優れた血統の子牛を肥育・繁殖用の素牛として販売する「子取り」が盛んに行われ、第七糸桜号の子孫は神戸牛や但馬牛の素牛にもなっています。

そんな長年繁殖や子取りが中心だったしまね和牛ですが、近年肉牛としての生産にも力が入れられ、1992年正式にブランド牛「しまね和牛」として確立しました。

 

余韻が口の中で長く続く深みのあるおいしさ

5年に1度開催される「全国和牛能力共進会」において、肉牛の部でも2度の内閣総理大臣賞受賞実績をもつしまね和牛は、肉質の高さでも全国的に評価されている和牛です。


出典:https://www.kankou-shimane.com/gourmet/wagyu/

鮮やかな色合いときめ細やかな霜降りが特徴で硬さ、照り、香り、色といった見た目の美しさにも定評があります。

大麦やトウモロコシなどの上質の穀物飼料を食べて育ったしまね和牛では柔らかな食感と和牛ならではの豊かな風味、上質でコク深い旨味を堪能できます。脂にしつこさがなく肉の雑味も少ないので、赤身と脂が調和するおいしさが口の中で長く持続するのも最大の魅力です。

不飽和脂肪酸であるオレイン酸がほどよく含まれた溶けるような舌触りも格別で、焼いたり炙ったりして塩・コショウをふるだけでもしまね和牛のもつ食感や旨味を存分に満喫することができます。

肉質に優れたA4・A5の黒毛和牛のみを厳選して認定


出典:https://www.shimane-wagyu.org/feature.html

ブランド牛「しまね和牛」として認定されるためには

・島根県で肥育された黒毛和種
・雄は去勢済み、雌は未経産であること
・日本食肉格付協会の定める肉質基準においてA4・B4以上のもの
・島根県食肉公社へ出荷されたもの

という条件を満たしていることが必須となります。

しまね和牛は生産から流通まで一貫して行われ、限られた取り扱い店舗でのみ販売されるので品質管理も行き届いています。

しまね和牛をブランド化した「しまね和牛肉ブランド確立推進協議会」では、肥育農家の育成や流通ルートの整備などを行い品質向上を図るほか、商標ブランドマークを安全でおいしいしまね和牛の証とするなど、ブランド普及にも努めています。


出雲大社の大しめ縄をモチーフにしたしまね和牛のブランドマーク
出典:https://www.shimane-wagyu.org/profile.html

しまね和牛では生産地域や生産者によって「いずも和牛」「隠岐牛」「まつなが牛」といった独自のブランド牛も展開されてます。

 

しまね和牛から独自のブランド展開も

島根県には2,000戸以上の肉牛農家がしまね和牛をはじめとするブランド牛の繁殖・肥育を手がけています。しまね和牛は県内各地で肥育されており、各地域それぞれに協力して肥育技術と品質向上を目指しています。

島根県出雲市に2軒の牧場をもつ藤増牧場ではしまね和牛の生産から販売店・飲食店の経営なども行い、しまね和牛のおいしさを積極的に広めている生産者です。


出典:https://fujimasu.jp/ranch/

1987年に開催された全国和牛能力共進会の肉牛部門において内閣総理大臣賞を受賞したのは同牧場で生産された「富桜号」で、品質の高さにも定評があります。

またしまね和牛の派生ブランド出雲市内産「いずも和牛」や米資料を食べて育った「まい米牛」などにも取り組みしまね和牛の発展に尽力。厳選したしまね和牛は同牧場運営のネットショップで購入できるのでチェックしてみましょう

■藤増牧場直販オンラインショップ:https://fujimasu.jp/shop/shops/index

しまね牛を都内で、島根で、堪能しよう!

しまね和牛は都内の焼肉店でも提供されており、産地問わずおいしい肉を仕入れている店ではしばしばメニューに並ぶこともあるので要チェックです

ここではしまね和牛の「まつなが和牛」を味わえる都内の人気焼肉店と、島根観光をしながら立ち寄りたいしまね和牛バーベキューの店を紹介します。

○松永牧場 銀座本店

銀座駅から徒歩5分の場所にある松永牧場 銀座本店は島根県益田市にある松永牧場からしまね和牛「まつなが牛」を1頭買いしている焼肉店。A4・A5ランクのしまね和牛をメインに焼肉を提供しています。


出典:https://ga13002.gorp.jp/

一頭まるごと仕入れているので人気&定番部位はもちろんホルモンや希少部位も揃い、単品からコースまで充実しています。

島根県の町並みを再現した店内は全席完全個室で2名から36名まで幅広く利用できるほか、特別なシーンに使えるVIP席も。大阪北新地にも店舗があります。


出典:https://ga13002.gorp.jp/

■住所:東京都中央区銀座2-4-18 アルボーレ銀座8F
■HP:https://ga13002.gorp.jp/

○シャトー弥山(みせん)

ワイン工場見学や試飲ができる島根ワイナリー内にあるバーベキューハウス シャトー弥山ではしまね和牛の焼肉を島根のワインと共に楽しめます。

出典:https://www.shimane-winery.jp/facilities/misen/

しまね和牛に野菜やライスなどがセットの各コースにはグラスワインつき。夜限定の飲み放題プランや忘新年会などの宴会プランもあるのでグループのイベントなどでの利用にもおすすめです。

出雲大社などの観光スポットからも好アクセスなので、島根の魅力をゆっくり楽しみつつ現地でしか味わえない味覚を満喫しましょう。

■住所:島根県出雲市大社町菱根264-2(島根ワイナリー内)
■HP:https://www.shimane-winery.jp/facilities/misen/

コロナ禍による消費減を子供たちが食べて応援!

新型コロナウイルスの影響は畜産業にも打撃を及ぼしていますが、島根県では食肉の消費の落ち込みを少しでも応援しようと学校給食でしまね和牛を提供を始めました。


出典:https://www.izumo.ed.jp/hirata-sho/entrance.html

この試みは島根県内全19市町村の小中学校で2021年の3月まで行う予定。これまでしまね和牛を使用したすき焼き、ハヤシライス、焼肉といったバラエティ豊かなメニューが登場しており生徒たちにも大好評!

和牛が給食に出るなんて贅沢でうらやましい限りですが、こういった機会が地産地消の心を育み、消費の拡大にもつながっていくといいですね。

しまね牛のこれまでの歩みを通じて感じたのは、高いクオリティをもちながらその存在が知られていない和牛がまだまだ存在するということ。

和牛&焼肉フリークの皆さんにはぜひおいしいブランド和牛の存在をもっと知り、見逃すことなく味わって欲しいものです。

以上、【しまね和牛の世界】でした!

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