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【千屋牛の世界】全国の和牛のルーツは、岡山にあり!

ブロンズ像にもなった! 和牛界のレジェンド

全国の和牛の血筋をさかのぼってみると、ある牛に何度もたどり着きます。それが、岡山県新見市で生まれた、日本最古の蔓牛の血を受け継ぐブランド牛「千屋牛(ちやうし/ちやぎゅう)」です。

そんな、和牛のルーツといわれる千屋牛。岡山県産牛のなかでも最高峰の品質を誇る牛で、発祥地である新見市にはブロンズ像もあるほど。年間生産数約800頭・月間の出荷量はわずか20頭と、岡山県外にはほとんど流通しないまさに「幻の和牛」なんです。

今回は、そんな岡山県の誇り【千屋牛の世界】に迫ります!

 

日本最古の「蔓牛」から生まれた和牛のルーツ

2001年にブランド牛として認定された「千屋牛」ですが、その歴史は古く、江戸時代にまで遡ります。

1830年頃、岡山県新見市竹の谷で「竹の谷 蔓牛」が誕生しました。
ちなみに蔓牛(つるうし)とは、品質や繁殖能力などが特に優れた系統の和牛のこと。そのなかで、「竹の谷 蔓牛」は日本最古の蔓牛だといわれています。
その頃、太田辰五郎という男が、「竹の谷 蔓牛」のメス牛を千屋へ連れて帰り繁殖を開始。品種改良を重ねた末に名牛「千屋牛」が誕生することになるんです。


1834年に開設された新見市の牛市には全国から大勢の人が集まった
出典:https://chiyagyu-shinkokai.jp/about.php

その後、辰五郎は千屋牛を販売するための牛市を開催。口コミ効果により、千屋牛の名は全国的に知られるようになっていきます。


製鉄で築いた財で牛の飼育をはじめた太田辰五郎
出典:https://chiyagyu-shinkokai.jp/about.php

千屋牛は「竹の谷 蔓牛」の長所を受け継ぐ名牛。1920年に生まれた千屋牛「第十三花山」は、全国の和牛の生みの親でもあるまさに「和牛のルーツ」です。

ブランド牛ではない頃から評価されていた千屋牛ですが、昭和以降、生産者減少に伴い頭数が低下しつつありました。その現状を打破し、安全安心な千屋牛を提供し続けようと2000年に「千屋牛振興会」が発足。地域の人々の協力も得て、翌年晴れてブランド牛の仲間入りをしました。

 

赤身と脂肪のバランスが絶妙な、“和牛本来”の味

霜降り至上主義ではなく、赤身と脂肪の絶妙なバランスを重視しているのが千屋牛の魅力のひとつ。
岡山の恵まれた風土のもとでのびのびと飼育され、授乳期からのきめ細やかな健康管理や厳選餌によって、健やかにおいしさを育んでいます。その肉質は「牛肉本来の味がしっかりある」のが特徴だといわれています。


出典:https://www.ja-hareoka.or.jp/specialty/tiyagyuu.html

旨みと甘みが凝縮された赤身に、ほどよい霜降りが入った千屋牛。そのおいしさと柔らかさはとても上質です。良質なアミノ酸と不飽和脂肪酸を多く含んでいるのも長所で、その香りと口溶けのよさが肉のもつ美味しさを引き立てるという、なんとも魅惑的な味わいです。

 

新見市内で繁殖・肥育の一貫生産


出典:https://www.ja-hareoka.or.jp/specialty/tiyagyuu.html

新見市内で繁殖・肥育が行なわれる千屋牛には以下の条件が設定されています。

  1. 千屋牛の血統を受け継いだ黒毛和種であること
  2. 新見市内で繁殖・肥育一貫生産されている、または岡山県で生産された子牛を導入し新見市内で約18カ月間以上肥育されていること
  3. 経産牛は新見市内で繁殖に供用した後6カ月以上肥育され千屋牛振興会が認めたものであること
  4. 日本食肉格付協会の格付評価がA3B3以上であること

さらに、衛生的な牛舎で健康第一に飼育管理をすることや指定餌を与えるなどの肥育条件もあるほか、個体識別番号で生産履歴等全ての記録が明確にされています。

「優良・健康・安全・安心・信頼」の5つのコンセプトを掲げる千屋牛を取り扱えるのは、千屋牛振興会が認めた農場や店舗のみ。それを表す指定登録証を見れば、安心安全な千屋牛の取扱者であることがわかります。

 

環境・餌・健康管理を徹底した高度な肥育

千屋牛の全体出荷量の約60%を生産している「哲多和牛牧場」。種付けから子牛の育成・肥育出荷までを自社牧場で行なう繁殖肥育一貫農場です。今回は、そんなこちらの農場の魅力を、3つのポイントに分けてご紹介します。

[肥育環境]
牛がストレスなく、餌を充分に摂れる環境づくりを重視し、2013年に生産頭数を縮小した結果、体格のバラツキがなくなり1頭当たりの増体にも成功しています。

[餌や水]

出典:http://tettawagyu.jp/about/

おから・エリンギの培地・酒粕・ふすまなどを自家ブレンドしたエコフィードに、岡山県産米や発酵飼料などを混ぜた栄養満点の餌や、セラミック処理したきれいな水を与えています。

[健康づくり]

親子放牧の様子。ストレスフリーの環境が良質の肉をつくる
出典:http://tettawagyu.jp/about/

専属の獣医を採用し、予防衛生、健康管理なども徹底。また牛の足腰を鍛える放牧も盛んに行っています。

消費者の志向に応えながら、高品質な肉牛を生産……生産者さんたちは、千屋牛のブランド価値を高めるため、日々品質向上に努めているんですね。

 

「幻の和牛」千屋牛は、岡山で食べるか……お取り寄せ!

「幻の和牛」といわれる千屋牛は、県外では味わえないその希少さもまた魅力です。千屋牛を味わってみたい! というあなたに、岡山県にある焼肉店やお取り寄せできる通販サイトを紹介します。

焼肉レストラン 千屋牛

新見市に来たらココ! ともいわれる、千屋牛生産牧場直営の焼肉レストラン。直営牧場から一頭仕入れしているので、常に新鮮なのはもちろん、定番部位から希少部位まであますところなく千屋牛を堪能できます。


出典:https://www.ja-hareoka.or.jp/market/tiyagyuu_menu.php

一番人気は、千屋牛A5ランク肉の特選ヒレ・特選ロース・特選カルビの盛り合わせ「千屋牛セット」。

また、千屋牛以外にもあしん豚やあしん鶏、併設の農産物直売所から仕入れる新鮮野菜など地元産の様々な食材を提供しています。ランチタイムも営業しており、千屋牛の焼肉定食や千屋牛カルビ丼などの単品メニューも充実。どんなタイミングでも気軽に立ち寄れるのは嬉しいですね。

住所:岡山県新見市正田397-2 JAあしん広場内
HPhttps://www.ja-hareoka.or.jp/market/tiyagyuu_menu.php?

 

中山精肉店

千屋牛をおいしく食べて頂くことのみにこだわっています
(引用:https://www.chiya-gyu.com/nakayama-chiyagyu.html#chiya01

という、千屋牛を専門に扱っている昭和10年創業の精肉店。


出典:https://www.chiya-gyu.com/item/detail/cyn002.html#

焼肉用をはじめ、様々な部位や用途の千屋牛をお取り寄せすることができます。手頃な価格から揃っているので、色んな部位を買って焼肉パーティーを楽しむのも。もちろん贈答品やお祝いなどのギフトに最適な商品も多数揃っています。

熟練の目利きと技術で選ばれ精肉される千屋牛は、旨みが豊富。できるだけ本来の美味しさを保つために、冷凍していない生の状態で届きます。口の中でとろけるようなおいしさを、自宅で味わっちゃいましょう。

住所:岡山県新見市金谷1139-13
HPhttps://www.chiya-gyu.com/

 

子ども向け千屋牛飼育体験の取り組みも

岡山県新見市では、子どもたちが千屋牛の子牛の飼育体験を行うことができる「千屋牛教育ファーム」という体験事業を2014年から行なっています。


出典:https://www.city.niimi.okayama.jp/kurashi/kurashi_detail/index/2955.html

体験には牧場へ体験者が赴く「牧場受け入れ型体験」と、学校に牛がやって来る「出前牧場型体験」があり、毎年新見市内の多くの小学校が参加しています。牛の扱い方や餌の与え方、牛舎の掃除といった牛の飼育方法を知ることは、子どもたちにとって思い出に残る経験です。

飼育の喜びや大変さを味わうことを通じて、生命や食の大切さを学んだり、地元の特産千屋牛に対する愛着や深めたりすることにもつながる有意義な体験。こういった興味深い取り組みは、他の地域でもどんどん開催されて欲しいですね。

高い技術をもつ肥育農家で大切に育てられている幻の和牛千屋牛。日本最古の蔓牛の血を守り続ける和牛のルーツの千屋牛は、歴史に思いを馳せて味わえばおいしさもひとしおです。和牛&焼肉フリークの皆さんも、ぜひ食べて&広めて千屋牛の歴史を守り繋いでいきましょう

以上、【千屋牛の世界】でした。

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