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【皇牛の世界】 純粋な日本在来種の血を継ぐ、山口の希少ブランド牛

“エンペラー”の名をもつ希少なブランド牛に迫る!

皆さん、突然ですが、「皇牛」というブランド名を聞いたことがありますか?
「皇牛」は「すめらぎぎゅう」と読むのですが、その字面と響きからして、いかにも高貴な雰囲気が漂っていますよね。

山口県の最北端にある小さな離島で育まれた天然記念物・「見島牛」の血を引く皇牛は、山口県内でさえも流通が限られている希少なブランド牛。

今回はそんな神秘のベールに包まれた【皇牛の世界】を探っていきたいと思います。
どこに行けば味わえるのかも紹介しますので、和牛フリークの皆さんは要チェックですよ!

 

他にはない独自ブランドを!の思いで誕生

山口県の人気飲食店《いろり山賊》の前身である的場商店の店主が、山口県の銘牛「高森牛」で評判高い安堂商店(現安堂グループ)を訪ねたのは、1960年のこと。

「三重には松阪牛があるように、他にはない独自のブランドを作りたい」という熱い思いがあってのことでした。(引用:http://www.anchiku.co.jp/history04.html

そうして新たなブランド牛を生むにあたり彼らが選んだのは、山口県の小さな離島・見島で天然記念物に指定されている在来牛「見島牛(みしまうし)」。当時の見島牛保存会長の協力のもと1頭の雄見島牛を手に入れ、皇牛誕生への取り組みが始まりました。


出典:http://www.anchiku.co.jp/%e7%9a%87%e7%89%9b.html

現在では、地元でも取り扱い店が限られた希少なブランド牛として、その地位を確立している「皇牛」。そのブランド価値は偉大な立役者による数々の試行錯誤や戦略、努力の賜物であるといえるでしょう。

 

見島牛由来の繊細な霜降りに大きなロース芯が魅力


出典:https://gyu29.com/brand/sumeragigyu/

皇牛は鮮やかな赤身に入った繊細な霜降りが印象的で、霜降りがよく入る遺伝子をもつといわれる見島牛の血を見事に受け継いでいるのがわかります。ロース芯、つまりロース断面の中心の赤身部分の割合が大きく、脂肪が比較的少なめなのもおいしさのポイント。

大麦餌を長期間食べて育つ皇牛の肉はとても質が良く、赤身のうまみと脂のあっさりとした甘味を同時に堪能できます。食感は柔らかく、それでいて食べごたえがあるんだとか。厚切りで食べるのも、このうえない贅沢さ。ぜひ焼肉として、シンプルに味わいたいですね。

 

天然記念物・見島牛の伝統を継承する皇牛

皇牛には以下のような特徴があります。

・見島牛×黒毛和牛から生まれた交雑種
・安堂グループの牧場「高森肉牛ファーム」で肥育
・牛肉格付ランクはA3A4A5相当
・出荷月齢30ヶ月

皇牛は見島牛とその他の黒毛和牛を交配させた牛で、品種上は黒毛和種の交雑種、つまり両親の品種が異なる、いわゆる雑種です。

ただ、皇牛が他の交雑種牛と異なる点は、親である山口県見島の見島牛が、日本でただ2品種だけ現存する純粋な日本在来牛であること。意外に思うかもしれませんが、大半の和牛は在来種と欧米牛をかけあわせた牛がルーツなんですよ。


出典:http://www.anchiku.co.jp/history04.html

1928年に天然記念物に指定された見島牛の個体数は、現在わずか100頭ほど。皇牛は貴重な見島牛の血を受け継ぎ、伝統を守っているブランド牛なのです。

 

安心・安全品質を誇る、唯一の皇牛肥育農場

皇牛は山口県岩国市にある「高森肉牛ファーム」で大切に育てられています。高森肉牛ファームは皇牛の立役者でもある牛肉の製造卸売小売業・安堂グループの自社牧場で、皇牛などのブランド牛の需要の増加に伴い昭和後期に設立されました。


昭和50年頃の同牧場
出典:http://www.anchiku.co.jp/history09.html

20202月には安全・衛生管理の行き届いた農場の証である「農場HACCP認証基準」認証を山口で初めて取得。安心・安全な牛肉を提供していると正式に評価されている農場で、看板商品でもある皇牛は最高の霜降り牛として常に高い評価と人気を得ています。

また、皇牛と見島牛をかけあわせた牛の繁殖にも努めており、両種の長所を受け継いだ高品質の牛肉も出荷しています。

 

遠出する価値あり! 皇牛を食べられる山口の有名店

ここまできたら、やっぱり皇牛を食べてみたいですよね!

しかし残念ながら……東京都内で皇牛が食べられる店はないんです。地元山口県内でさえ、取り扱い店舗は数えるほど。それを考えれば、都内で、というのが厳しいのも仕方ないですね。

というわけで、ここでは、山口県にある肉ツウの間で知られる皇牛を生んだお店と、皇牛のルーツである見島牛をお取り寄せできる店舗を紹介します。

 

いろり山賊

山口県内にある《いろり山賊》をはじめとする山賊グループ店は、希少な皇牛を店内で味わうことができるとあって地元でも人気の飲食店。メディアへの出演も多いことから全国的にも有名で、今や山口へ足へ運んだ多くの人が立ち寄る名所となっています。

皇牛は非常に柔らかい肉をもつ3歳未満の雌のみを提供しており、七輪で焼き秘伝のタレで味わう焼肉「いろり焼」のほか、すき焼き、ステーキ、ハンバーグ、丼ものまで、様々なメニューが勢揃い。
他にも手打ちうどん「山賊うどん」などの名物料理もあり、食事から宴会まで幅広く楽しめます。

また、各店舗で異なるモチーフも注目ポイントのひとつで、茅葺き屋根やお城風の外観、いろりやこたつのある店内など、雰囲気はそれぞれに風情満載&フォトジェニック。全店制覇したくなる魅力的な人気店です。

住所:いろり山賊・竈・桃李庵:山口県岩国市玖珂町1380-1
    山賊砦・一橙銭:山口県岩国市錦町大野傍示峠889
    老松:山口県岩国市周東町西長野2354-1
    ※店舗により提供メニューは多少異なります
HPhttp://www.irori-sanzoku.co.jp/sp/(株式会社ファミリーレストラン大学公式サイト)

 

ミドリヤファーム

皇牛は通販でも出回っておらず、その希少性がうかがえます。でもなんと、皇牛の産みの親である「見島牛」ならお取り寄せできるオンラインショップがあるんです。

天然記念物に指定されている見島牛は見島内では食べることができませんが、島外に持ち出したものは肉牛として食べることが可能。山口県萩市にある《みどりや》では、「見島牛」や見島牛×オランダ原産ホルスタインの「見蘭牛」などの生産から販売までを手がけています。

同社のオンラインショップ「ミドリヤファーム」では見島牛の通信販売も行っており、カルビ・ハラミ・ロースなど、焼肉用のお肉の品揃えも豊富。ただやはり数には限りがあり、売り切れ必至なので、こまめにサイトをチェックして、ぜひ手に入れましょう!


出典:http://www.mishimaushi.com/shop/mishimaushi/yaki/_500g_4.html

住所:山口県萩市大字堀内89
HPhttp://www.mishimaushi.com/shop/mishimaushi/

 

地元の牛肉共進会でも皇牛は健闘!

例年、秋頃には山口県岩国市の周東ふれあい広場で「玖西連合牛肉共進会」が開催され、地元の生産農家からエントリーした優秀な牛たちがその品質を披露しあいます。皇牛を肥育している高森肉牛ファームからも毎年自慢の牛が出品され、高評価を得ているんです。

会場では、来場者が参加できる「子牛の体重当て」や「優秀牛当て」といった景品付きのクイズも大好評。また、後日同会場で開催される「周東食肉フェア」で、今大会で最優秀牛に選ばれた牛が丸焼きにして振舞われるのも恒例の人気行事です。

皇牛などをはじめとする、大きく立派な牛を間近で見れる機会でもある楽しいイベントなので、次回の開催に期待したいですね。


玖西連合牛肉共進会の様子(写真は2019年のもの)
出典:http://www.anchiku.co.jp/


最優秀に選ばれた牛は後日イベントで丸焼きにしてふるまわれます
出典:https://www.oidemase.or.jp/blog-iwakuni/2016/11/22/

希少と聞けば追い求めてでも食べたくなる……そんな魅力のある皇牛をご紹介しました。
在来種の遺伝子をしっかり受け継ぐ皇牛の味は、きっと、和の心が感じられる繊細で奥深い味なんでしょうね。これを読んで皇牛のことが忘れられなくなったあなた! もう山口へ行くしかないでしょう!

それでは以上、【皇牛の世界】でした!

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