
【伊予牛の世界】愛媛の箱入り娘の“絹のくちどけ”?!
「絹の味」って一体なに〜!?
愛媛県といえば何を思い浮かべますか?
愛媛みかん?今治タオル?道後温泉?宇和島の鯛飯もおいしいですよね。
今回ぜひ覚えていただきたいのが、愛媛県のブランド牛である伊予牛「絹の味」です。
絹といえば軽くてやわらかく、高級な生地の代表。「絹の味」は、そんな絹を思わせる食感とくちどけを実現しているんですよ。
それにしても、絹を思い起こさせるなんて、一体どれだけ柔らかいんだ…! 肉ラヴァーとして、その魅力に迫らないわけにはいきません。
というわけで、今回は【伊予牛の世界】にぐぐっとフォーカスしていきます!
“ナイフ要らず”! やわらかさが自慢の伊予牛「絹の味」
出典:http://ehime-syuzou.com/food/shinsa2018/
瀬戸内海に面する愛媛県の気候は、比較的雨が少なくて温暖でおだやかであることが特徴です。
そんな恵まれた環境にプラスして、飼育に関しても素牛づくり・飼料作り・衛生管理など徹底的にこだわることで品質の高さを意識しながら育てられているのが伊予牛「絹の味」。
食感はとにかくやわらかく、まろやかな舌触りで、名前の通り絹のよう。「ナイフ要らず」とも形容されるほどなんです!
味には深い旨みとコクがあり、香り豊か。霜降りの具合もちょうど良いのでしつこくなく、とても食べやすいお肉ですよ。
伊予牛「絹の味」は愛媛の“箱入り娘”!
出典:https://www.tj-matsuyama.com/ehime_shoku/detail_201909_01.php
「伊予牛」はJA全農えひめが生産・加工・販売までのすべてを一括で行い、管理しています。伊予牛の素牛は県内の有料生産認定を受けた農家から出荷されたもののみに限定され、まさに生まれも育ちも愛媛県の牛なんです。
さらに加工は県内のISO9001を認証取得した屠畜場で行われ、販売指定店でのみ購入が可能。ISO9001とは、スイスに本部がある民間の機関が定めている規格のことで、世界通用する基準を示しています。食品に関連する施設でこの認証を受けることは、世界で通用する食品の安全基準を満たしているということ。
伊予牛は世界基準の安心・安全な牛肉ですね!
さらにその中でも、肉質等級4級以上に格付けされた黒毛和牛は伊予牛「絹の味・黒ラベル」として差別化されています。伊予牛の美味しさをしっかりと感じるためにも、まずはぜひこの「黒ラベル」を味わいたいところです。
ちなみに、交雑牛や乳牛のなかでも肉質等級3級以上になると、伊予牛「絹の味・ゴールドラベル」の名がつけられ、こちらは比較的手ごろな価格でこだわりの味を堪能できます。
「い」の文字に込められた想い
出典:http://www.bigbang-beef.co.jp/original4.html
伊予牛「絹の味」といえば、「い」の文字をモチーフとした大きなブランドマークが特徴的です。
いよぎゅうの「い」なのだろうということはすぐに想像がつきますが、実は、この「い」には様々な思いが込められています。
ひらがなの「い」を選んだのは、肉質のやわらかさ、味の優しさを表現するため。ひらがなのもつふんわりとしたイメージとぴったりですね。
そして、流れるような筆の動きは、自然で新鮮な牛肉のおいしさと、素牛づくりから販売までの一連の流れをJAグループで一括管理する独自の体制を表しています。
伊予牛「絹の味」の素晴らしさ、信念がこの「い」に込められているといっても過言ではありません!
卑弥呼の時代から!? 歴史ある愛媛県の畜産
出典:https://unsplash.com/photos/3Y9boPNuH0c
愛媛県の辺りでは、なんと古墳時代から牛が飼育されていました。およそ1500年前です。
そして江戸時代には伊予牛の祖先となる三崎牛や御荘牛などが親しまれ、明治時代の文明開化によって広まった肉食文化と肉牛改良の流れに伴い、伊予牛が誕生することになります。牛肉が庶民の間でも食べられるようになっていくなかで、日本国内では肉牛の改良が盛んにおこなわれるようになり、愛媛県でも同じように肥育が盛んになったのです。
三崎牛の改良によって生まれた伊予牛ですが、この後にも改良は続き、まろやかでやわらかな肉質の伊予牛「絹の味」が誕生しました。
愛情たっぷりに育てられる伊予牛
出典:https://www.navitime.co.jp/category/0706006/38202/
長い畜産の歴史をもつ愛媛県。そのなかで伊予牛「絹の味」を肥育している代表的な農家さんが今治市の新開さん親子。
約200頭の和牛をふたつの牛舎で飼育。牛の成長に合わせて1日2回エサを与え、牛の食べ具合や気候の変化に注意しながら牛の健康管理を行っています。愛情いっぱいの肥育は県内でもトップクラスで、愛媛県の品評会でも高い成績をおさめていますよ。
そんな新開さん親子の育てた牛は脂の質が非常によく、人肌でとろりととろけてしまうほど。
霜降りでもしつこくなく、まさに「絹の味」を体現した牛肉です。
伊予牛を東京で食べよう!
生産量がそれほど多くない伊予牛。愛媛県外で食べるのはまだまだ難しいのが実情です。都内にて「焼肉で」となると、提供している店舗はないようです…。
それでも諦めたくない! そんな思いをたっぷり込めて、特別基準のピックアップで伊予牛を食べられるお店をご紹介します!
◯イタリアンバー ボッチャーノ
こちらは焼肉ではなく、グリルのスタイルで伊予牛を提供しているお店です。
《ボッチャーノ》があるのは恵比寿ガーデンプレイスの39階。窓から望む絶景ロケーションは誰が行ってもテンション上がること間違いなしです。
出典:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13213283/
タイルやレンガを使った落ち着いた雰囲気の内装で、気軽に立ち寄れるカウンター席から完全個室まで揃っているので、様々なシーンで使えるお店です。
シェフの有光さんは愛媛県松山市生まれ。料理は生まれ故郷の愛媛県や瀬戸内海の食材をふんだんに使用したものばかり。そんな有光さんこだわりの「伊予牛のグリル」は絶品!
ちなみにその他にも、甘トロ豚や伊達真鯛など愛媛県産の食材が美味しくいただけるレストランですよ。
■住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイス タワー棟 39階
■URL:http://daboccianotokyo.com/
伊予牛をおうちで食べるなら、こちらも一緒にどうぞ!
正直、伊予牛をお店で食べるのは、提供している店舗の数も少ないためなかなか難しいところ。
それなら「お取り寄せ」してしまうのもひとつの手段です。販売指定店の中にはオンラインショップが充実している店舗もあります。
そして、お取り寄せするならぜひ一緒におすすめしたいのが愛媛の日本酒。
愛媛県は酒造りも盛んで、戦国時代には「伊予の道後酒」という言葉が記録に残っています。
四国の山々から流れ込む伏流水は、まろやかで美味しい日本酒を生み出すためには最高の環境。多くの銘酒がありますが、なかでもおすすめなのは「絹の味・黒ラベル」に合う 「山丹正宗しずく媛純米吟醸」と「雪雀純米大吟醸」。
出典:https://craviton.com/sp/products/detail/4133
出典:https://craviton.com/sp/products/detail/4132
2018年に愛媛県酒造協同組合の主催で行われた「えひめSAKE with FOOD」で、見事伊予牛に合うお酒として選ばれた逸品です。牛肉といえばビールや赤ワインもいいですが、ぜひ日本酒とのマリアージュも味わってみるのはいかがでしょうか。熱燗としても楽しめますし、これからの季節にもいいですよね。
さて、生産から販売まで県内一括管理、まさに箱入り娘のブランド牛・伊予牛「絹の味」をご紹介しました。ぜひ東京をはじめ、県外でもその美味しさを味わえるようになってほしいところです…!
それでは以上、【伊予牛の世界】でした!
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