BLOG

肉のTsudoiメンバーが食べ歩いた焼肉屋を紹介します

  1. HOME
  2. Blog
  3. 日本のブランド牛紹介
  4. 【広島和牛の世界】和牛の“歴史と伝統”をもつ広島が日本に誇るブランド牛とは!

【広島和牛の世界】和牛の“歴史と伝統”をもつ広島が日本に誇るブランド牛とは!

 

広島といえば……「広島和牛」だ〜!

お好み焼き、牡蠣、もみじ饅頭、あなごめし……「広島」という言葉に引き寄せられて、たくさんの美味しいものが思い浮かぶはず。

そのなかに、「広島和牛」という項目が挙がる人はいたでしょうか?
ーー えっ、いない?
うーん! それはもったいない!

知名度の高いグルメに負けず、長い歴史と伝統を持つ、大変貴重なブランド牛が広島で育てられているんです! その歴史は、なんと1000年以上前から日本三大牛市場として栄えた土地が、広島県にあることにも注目ですよ。

ということで今回は、【広島和牛の世界】に潜入します!
さあ、「広島の食べ物はそれだけじゃないんだよ~」と、お肉の知識を披露できるようになっちゃいましょう!

 

「広島和牛」はブランドの総称

広島の肥沃な水田で収穫された稲わらなどをたっぷり与え、生産者の方々が手間ひまをかけて大切に育てる「広島和牛」。無駄な脂肪が少なく、繊細かつ豊かな風味を持ち、香ばしくも上品な味わいが特長です。


出典:https://www.hiroshima-kankou.com/gourmet/ichioshi/wagyu

そんな「広島和牛」、実は広島県内で最長飼育された黒毛和種の牛や牛肉である「広島県産和牛」の総称なのです。
この総称には広島和牛の優れたところを併せ持つ高い肉質に着目した「広島牛」、血統にこだわった銘柄として平成25年に誕生した「広島和牛 元就」、さらに、生まれや育ちにこだわった地域ブランド「比婆牛」「神石牛」というブランド牛が含まれています。

肉好きの皆さんなら、どれかひとつは聞いたことがあるかもしれませんね!

 

なぜ広島が“和牛の歴史と伝統”なの?

“歴史と伝統”ーーこのキーワード、もちろんれっきとした根拠のうえに用いられています。具体的に何に由来しているのでしょうか。

実は「広島」と「和牛」にはかなり深く、長い関係があるのですが……それを順に紐解いてみましょう。

1000年以上前、現在の三原市久井町は、「杭の庄」と呼ばれていました。
「杭の庄」牛市は伯耆国(鳥取県)大仙市、豊後国(大分県)浜の市とともに、「日本三大牛市」のひとつとして栄え、牛市には山陰山陽はもとより、四国、九州、大阪方面からも牛馬や人々が集まっていたそう。


出典:http://wagyu-ninsho.jp/about.html

このあたりで栄えていたのが「蔓牛(つるうし)」。中国地方で、江戸時代末期から近親交配による系統の維持・固定が行われ、資質・発育・繁殖などで優れた特性をもつ系統が「蔓 (つる)」 と呼ばれたことから名づけられた、優良な系統の和牛のことです。

蔓をたぐりよせると、その枝葉から末節まで1本が明らかになるように、「その牛の血筋が明らかで同じ血統に属する」というところから名付けられたわけですが、日本最古の四大蔓牛のひとつ「岩倉蔓(いわくらつる)」は、広島血統として今に引き継がれています。

そう、これが広島和牛のひとつとして今も肥育される「比婆牛(ひばぎゅう)」なんです。

江戸時代後期には、和牛の系統として確立され、神戸ビーフの素牛であり高品質であることで知られる但馬牛とともに、「現代和牛のルーツ」と言われています。


出典http://wagyu-ninsho.jp/wagyu_hibagyu.html

そんな「比婆牛」、和牛のオリンピックと呼ばれる全国和牛能力共進会の第1回(昭和28年)大会で「名誉総裁高松宮杯・農林大臣賞」を受賞。さらに第4回(昭和57年)・第5回(昭和62年)大会の2大会連続で日本一に輝き、全国に名をあげました。このことがきっかけとなり、庄原市は和牛の名産地として知られるようになります。

由緒・実力ともにトップレベルのブランド牛だと言えますね。

 

比婆牛って〜? その実態をアレコレ調査!

ご紹介してきた通り、「広島和牛」のなかでも特に実績のある「比婆牛」。
具体的にどんな魅力があるの? ーー気になりますよね。早速ご紹介していきます!


出典:https://www.kenmori.jp/blog/view/815

比婆牛の肉質の特徴は、なんと言っても口どけの良さとやわらかい舌触り。植物や魚の脂に多く含まれる脂肪酸という体に良い栄養素の一種、不飽和脂肪酸の含有率が遺伝的に高く、濃厚ながらもしつこくない味わいとさっぱりした後味が楽しめます。

また、比婆牛の産地である庄原市は、広島県の北東部、島根県と鳥取県との県境に位置する、農家が農作業に役立てる目的で牛を飼育してきた地域です。自然豊かな山あいの冷涼な気候で、暑さに弱いとされる黒毛和牛の肥育に適しています。土地の利を存分に発揮して、美味しい牛肉を生産しているんですね。


出典:https://www.hiroshima-kankou.com/gourmet/ichioshi/wagyu

さて、全国的にかなり有名だった比婆牛ですが、和牛肉の競争に生き残る目的で30年ほど前に県内のブランド牛が「広島牛」に統一されてからはその名称も使用されなくなってしまいました。
しかし近年、血統に着目して和牛ブランドを再構築する動きが高まってきたことから、行政とJA、生産者らが一体となり、「比婆牛」ブランドを復活させようと取り組みが始まっています。比婆牛を使用したソーセージの開発や東京のレストランでの試食会などを通じて、市場拡大を目指しているんだとか。

さらに、市場とともに生産拡大を目指すべく、2018年から比婆牛の肥育地は広島県全域に拡大されました。高齢化や後継者不足といった課題を抱える畜産農家に対してのサポートも強化。個々の農家の経営や産地の形成へ向けてできうる限りの支援を行っているそうです。

地域一体となり、ブランド牛としての「比婆牛」を改めて全国に広めようと活動しているんですね

 

どんな牛が「比婆牛」になるの?

平成30年6月1日現在、以下の基準を満たす和牛肉が「比婆牛」として認定されることになっています。

  1. その牛の父、母の父、母の母の父のいずれかが広島県種雄牛であること。
  2. 庄原市内で生まれ、広島県内で最終最長期間肥育されたこと。
  3. 肉質等級が3等級以上であること
  4. 市が指定した県内のと畜場でと畜された黒毛和種の去勢牛または未経産牛であること。
  5. 庄原市長が発行した「比婆牛素牛認定書」を有していること。


引用:http://wagyu-ninsho.jp/wagyu_hibagyu.html

ここで押さえておきたいのが、広島県ではなく庄原市が独自で認定をするという仕組みを取っていること。「地域で」「誇りをもって」生産していることがわかる評価基準です。

先にご紹介した活動はもちろん、どんな肉を「比婆牛」とするかーーその根幹の部分にしっかりとこだわっており、地域の皆さんのプライドが感じられますよね。
そんな“アツい”思いのこもった比婆牛……おいしいに決まってます!

 

肥育農家はたったの5戸! 日々の細やかな気配りが美味しい比婆牛の秘訣

現在JA庄原管内で比婆牛を肥育する農家は5戸程度しかなく、市場には1年に250頭ほどしか出回らないそう。肥育農家がこれから県内全域に広がっていくことを目指してはいますが、その存在はまだまだ希少。

今回は庄原市内で比婆牛を飼育する数少ない農家の中から、田中高志さんをご紹介します。


出典:https://toyokeizai.net/sp/media/200309ja/

生後9カ月前後の子牛を買ってきたあと、18~20カ月ほどに育つまで、配合飼料と単味飼料を独自にブレンドしたこだわりの餌を毎日与えじっくりと肥育していきます。

そんな肥育のポイントは、牛に余計なストレスを与えない環境づくり。これが最も重要で、かつ最も大変な部分です。
牛を病気から守るために、冬は換気をしながら温風を送り、夏は風通しよく。梅雨になれば食欲が落ちてしまうため、天気を毎日気にかけます。さらに、清潔な状態を保つため、農場の敷物を週に1度入れ替えて……

牛がストレスなく育つことができるようにという、田中さんの毎日の作業が、美味しい比婆牛をつくっているのですね。

 

広島和牛を東京で!

「広島ならではの美食を東京も味わえる」ーーそうと知ったら、もう行くしかないですよね。
早速ご紹介していきますよ〜!

 

〇大衆肉酒場 横綱

新宿駅から徒歩2分という好立地にある《大衆肉酒場 横綱》は、「新宿屋台村」といういくつかのお店が集まっている空間にあります。写真からも分かる通り、いまにも賑やかな話し声が聞こえてきそうな雰囲気ですね!


出典:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13233629/table/

こちらのお店では、広島和牛の中でも、1頭から2キロしかとれない希少部位「コウネ」の焼肉を食べることができるんです! これは一度食べておかないと損…! もちろん他のおつまみから和牛のお料理もお味は最高。新鮮なお肉をたっぷり楽しめます。


出典:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13233629/dtlphotolst/smp2/

今日は頑張ったな~! 疲れた~! という時にふらっと立ち寄るのにもピッタリの場所です。お仕事帰りなどに訪れてみては?

■住所:東京都新宿区西新宿1-15-2 第5オムニクスビル B1F
■URL: https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13233629/

 

比婆牛がGI登録されました!

そもそそも、地理的表示(Geographical Indication)保護制度とは、独自の生産プロセスや地理的な特性によって高い品質を達成している農畜産物の名称を知的財産として保護する制度のこと。
「神戸ビーフ」や「夕張メロン」など、地域の風土に根付いた独自の環境や古くから伝わる製法で作られる、唯一無二の個性を持った農産品や食品を対象に、農林水産省の厳格な審査により登録が行われています。


出典:http://www.city.shobara.hiroshima.jp/

そんなGI保護制度に、2019年9月、「比婆牛」も登録されました!

なんと、広島県でGI登録が行われるのは初めてのこと! 地域のみなさんの取り組みの結果が、だんだんと表れてきた証拠ですね。

 

広島ブランド牛の快進撃が止まらない〜〜!

今回は、知名度をグングンあげている「比婆牛」を中心に、広島和牛についてご紹介してきました。

「広島といえば、広島和牛でしょ!」と言われる時代も遠くはないかも!?
広島県に訪れた際は、必ず食べたいものリスト、堂々の第1位ですね。

それでは以上、【広島和牛の世界】でした。

 

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.

Related posts