
【若狭牛の世界】 1000年以上の歴史のある牛の魅力に迫る!
「若狭牛」ってどこのブランド和牛なんだろう…?
突然ですが皆さん、「若狭牛」と聞いてどこがその産地であるかわかりますか?そもそも、何て読むんだろう…?と思われる方もいらっしゃるかもかもません。
今回ご紹介する「若狭(わかさ)牛」は福井県の黒毛和牛!
じつは若狭牛はとても歴史のある和牛で、そのルーツは1000年以上前の平安時代にまでさかのぼると言われています。
ということで今回は、そんな古くから歴史を紡ぎ、現代では有名ブランド和牛として名を馳せる【若狭牛の世界】をご
紹介します!出典:https ://agri.mynavi.jp/2019_09_07_88514/
若狭牛と認められるためには…
福井県で育ったすべての牛が「若狭牛」の名を語れるわけではなく、若狭牛として認められるためには福井県独自の審査を通過する必要があります。
若狭牛認証を得るためには、福井県若狭牛流通推進協議会の審査基準を満たす必要があります。その審査基準とは以下の3つです。
・黒毛和牛であり、親が優秀な血統であることが明確なこと。
・福井県内で12ヶ月以上肥育された和牛であること。
・肉質等級3等級以上かつ、脂肪交雑4以上であること。
上記の3つの基準を満たすことで初めて若狭牛となれるのです。
肉質等級とは「(社)日本食肉格付協会」によって決められた5つの肉質の等級であり、その数字が5に近いほど良い肉であるとされます。脂肪交雑は、肉質等級を決めるときに調べられる脂肪(サシ)のポリゴンを12段階で区分けしたものであり、12が最良とされます。
平安時代から存在する牛!?
若狭牛の歴史はとても古く、なんと平安時代にはその名があったと言われています。当時は、貴族などが乗る牛車を引く牛として利用され、その名が知れ渡っていたのです。若狭牛は、ブランド和牛のなかでも有名な松坂牛などと同じ但馬系の黒毛和牛であり、性格は温順といわれています。牛車を引く牛としてはとても向いている牛というのが
よくわかりますよね。出典:http://www.fuku-e.com/200_gourmet_calendar/22_beef/
時代の変化に応じてきた若狭牛
上記のように若狭牛は、牛車を引く牛として利用されてきましたが、明治に入ると食用として育てられるようになります。ただし当時の福井県では稲作がメインで行われており、現在ほど飼育が盛んであったわけではありませんでした。
そんな稲作メインの形態に、昭和45年に国の減反政策の実施により変化が生まれます。稲作に変わる農作物を探し始め、新たな道が模索されるようになったのです。そこで見出さ
れたのが、「牛を育てる」ということでした。米作りが盛んであったので、収穫した藁を飼料として使い、牛の排泄物を堆肥にするという耕畜連携の理想的な循環が生み出しやすい環境であったということも後押しになり、多くの農家で牛が育てられるようになります。しかし
、この時はすべての牛が黒毛和牛というわけではなく、ホルスタイン種も多くありました。平成3年に牛肉とオレンジの貿易自由化が結ばれると、品質と価格が結びついたブランド牛に注目が集まります。これにより、黒毛和牛が多く育てられるようになり、現代のように若狭牛のブランドが確立したのです。
時代の変化にしっかりと対応し、進化してゆく若狭牛。その進化していく姿勢こそが、長い歴史を持つ理由なのです!
若狭牛のなかでも、トップレベルの肉がある!
福井で育てられた牛は、先ほど述べた条件を満たせば「若狭牛」として認められます。
しかしその若狭牛の中で、さらに審査を受けたトップレベルの若狭牛があるのです!「三ツ星若狭牛」と呼ばれる和牛は、若狭牛の条件に加えて、県が飼養管理を確認・認定した農場で生産され、肉に含まれるオレイン酸の割合が55%以上である必要があります。
若狭牛の中でも、選び抜かれた三ツ星若狭牛、そのおいしさは伊達じゃありません。
三ツ星若狭牛のカギであるオレイン酸とは…?
オリーブオイルの主成分である「オレイン酸」は不飽和脂肪酸の一種です。オレイン酸は融点が16度ほどであり、オレイン酸が多いほど、脂肪の融点が低くなります。とき、三ツ星若狭牛などのオレイン酸の割合が高い脂肪を持つ肉は、舌の上で溶ける口どけのいい肉なのです。
出典:https ://ushiwakamaru-fukui.jp/store/
これにより、サシの多い黒毛和牛であっても、オレイン酸を中心とした脂肪分がコーティングの役割を果すため、くどくなく後ろ味がさんならっとかまやろあやかな味わいを生むことかができてるのです。
そのくちどけを体感したい!
ここまで読んでいただけば、若狭牛のくちどけを体感したいと思うはず。でも「福井県まで行く時間はない…」という方!安心してください。東京でも若狭牛を食べられるお店はあります!
〇焼肉しんうち神楽坂
高級料亭などが立ち並ぶ神楽坂の中にある《焼肉しんうち神楽坂》。福井県で創業した焼肉店が東京初出店を果たしました。福井県にルーツを持つお店だからこそ、若狭牛を選び抜く技術に間違いありません。
若狭牛の味を感じやすい焼肉というスタイルで、様々な部位を楽しむことができます!
出典:https://yakiniku-restaurant-1984.business.site/
店内は、全席個室のプライベート空間であり、落ち着いた雰囲気の中で、
食事を楽しむことができます。出典:https ://yakiniku-restaurant-1984.business.site/
■住所:東京都新宿区神楽坂3-6-40かぐらビルB1
■HP:焼肉しんうち神楽坂
自分で若狭牛を買い、自宅で楽しむという手も!
東京には様々な県のアンテナショップがありますよね。福井県のアンテナショップももちろんあり、そこで若狭牛を手に入れることができます!
〇アンテナショップ食の國福井館
福井県のアンテナショップである《食の國福井館》は地下鉄銀座駅から徒歩5分という好立地にあるお店です。若狭牛はそれのこと様々な福井県の名産品を販売するお店となっています。様々な形で商品化された若狭牛を見つけることができる
楽しいお店です。出典:https
://umaimono-daisuki.com/yurakucho-fukuikan#top■住所:東京都中央区銀座1 -3-3銀座西ビル1F
■HP:https : //fukui.291ma.jp/ginza/
この先も進化してゆく若狭牛から目が離せない!
あらゆる時代の中で、その時代に対応した姿で存在し続けてきた若狭牛。
この先、時代が変われば、若狭牛もその時代に対応できるように進化していくのでしょう。そんな若狭牛が次はどのような姿になっていくのか、とても気になります!
以上、これからも目が離せないブランド和牛・【若狭牛の世界】でした!
この記事へのコメントはありません。